江戸楽電子版
江戸を知れば、東京はもっと楽しい 月刊江戸楽 毎月20日発売 定価680円(税込)

「継ぐ」ということ

「継ぐ」ということ
 上に並んでいるのは、一つの店、商いを受け継いでいる人々。彼らは、ただ「店」という箱モノを受け継いでいるわけではない。その店の創業の思いや歴史、商品に対するこだわり、お客様への心、それらすべてを全身で吸収し、体現している。だからこそ、時代がいくら変わっても、ぶれずに、お客様に満足してもらえる商いを続けているのだ。
 核家族化、後継者不足ー。そんな問題が日本中のまちに溢れているように思える現代。しかし、東京には、百年を超える老舗企業が数多く残っている。いまなお、先代の思いを継ぎ、商いを継ぐ老舗があるのだ。そんな老舗に共通するのは、「変えないこだわりと、たゆまぬ変革」。そして、生まれ育ったまちへの貢献。彼らの話を聞くと、それは、「預かる者」としての意識、責任感があるからなのだと感じられる。老舗の社長の多くは、「自分は預かっているだけ」という意識を持っている。次の世代が、魅力を感じ、受け継いでくれるよう、磨きをかけ続けなければならないと。彼らは、今の利益を追うのではなく、未来、次の世代への投資を怠らない。後の代になって花開くように、種を蒔く。
「預かる」ということは商いだけに限ることではない。家族や歴史、日常の仕事や習慣、これらのすべてに過去があり、未来がある。誰もが何かを受け継いでいる。今ここに、生があるということ、それこそが受け継いでいることの証である。私たちはみな、誰かに「たすき」を渡さなくてはならない。渡す時が来るその日まで、受け取ってもらえる「価値あるもの」に育て続けなくてはならない。
 二〇一二年、『江戸楽』の幕開けは、「『継ぐ』ということ」。様々な「継ぐ」形を見ていくと、「のれん」がなくても、歴史に名を記す家でなくても、今を生きる全ての人が、「たすき」を持っていることがわかる。時間が経てば、多くの事が風化してしまう。しかし、私たちは、歴史や過去の出来事を受け継ぎ、次の世代へ渡すことができる。年初め、「『継ぐ』ということ」をともに考えてみてほしい。


対談 師弟の再会。東西の名店の高みを目指す

対談 師弟の再会。東西の名店の高みを目指す
福岡の鮨の名店として名高い「やま中」のご主人、山中啄生さんとその甥で、やま中で修行をし、現在東京西新橋で「しまだ鮨」を大将として切り盛りする山中強司さんの師弟対談。今や一国一城の主となった強司さんは、師匠である啄生さんの目にどのように映るのだろうか。


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遊び心と美があふれる「江戸」の伝統と文化。あるべき清く正しい日本人の原点が江戸にあると言っても過言ではないでしょう。江戸にまつわる様々なエッセンスを紹介するだけでなく、「国際性」「教育」「環境」といった視点を”縦糸”に、そして衣食住といった身近な話題を“横糸”に、二つの糸が織りなす雑誌を目指します。
誌面を通じて私たちが提案するのは、江戸から学び現代に活かすことができる「21世紀の日本人のライフスタイル」です。
発行人・堀内邦雄(「月刊はかた」「月刊九州王国」発行人)

月刊江戸楽 概要
 発売日/毎月20日発行
 体裁/B5版(182mm×257mm)、全64ページ(表紙含む)
 部数/3万部
 書店販売価格/680円(税込)
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